Wednesday, July 15, 2015

安保法案の強行可決

最大民主主義国であるインドの国会議事堂に以下のシュローカ(slokaまたはshloka)が刻まれている。

That assembly is no assembly which does not have in it elders
Those who do not speak according to dharma are no elders
That dharma is no dharma which is not rooted in truth
and that truth is no truth which is full of deviousness or cunning

和訳すれば、

議会において年長者のいない会議は会議ではない
ダルマに従って語らぬ者は年長者ではない
真実に根ざさぬダルマはダルマではなく
こまがしやずるさに満ちた真実は真実ではない。

(出所:SPF、2007、『日本とインドの文明間対話』、p. 97)

本日(2015年7月15日)、安倍内閣が閣僚決定した「安保関連法案」は「衆院平和安全法特別委員会」にて与党の賛成多数で可決され、16日に衆院本会議は当法案を可決し、参議院に送付する予定である。

憲法学者や最高裁判所の元判事、そして元内閣法制局長らが当該法案は違憲であると指摘している。さらに、安全保障や国際関係等諸分野の専門家は日本を取り巻く国際情勢がいわゆる「存立危機事態」が生じる可能性が極めて低く、仮にそういう事態が生じた場合でも憲法が認めている専守防衛で日本国の存立を守ることができると強調している。より重要なのは、メディアが行われた世論調査によれば、国民は当法案の今国会にて成立することを反対している。

それらの声を無視にして「政治的判断」で安倍内閣は与党の多数優勢の国会で当法案を強行に可決させている。この行動から与党の国民代表である衆議院らは正に上記のシューカの第3と第4行が詠っているそのものである。立憲主義を規範にする日本の民主主義は真実を無視する為政者によって破かされ、深刻的な状態に陥っている(嗚呼)!!



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