Tuesday, April 21, 2009

低額給付金の雑感

先日、麻生内閣の目玉景気対策としての定額給付金受取の案内を届いた。12,000円の給付なので、使途も既に決まっている。一日も早く入金してもらいたいという気持ちで、申請書を記入しようとしたところ、受取人、ならびに振込みの銀行口座を確認できる書類のコピーを申請書の所定の欄に貼り付けなければならない。挙句の果てに、駅前のセブン・イレブンで運転免許書と銀行のキャッシュカードのコピーを取り、申請書に貼り付けて投函した。

この申請書を用意するのに30分以上の時間がかかり、機会費用を考慮に入れれば、受け取る賞味の金額は10,000円以下となるのではないかと。優秀な役人はなぜこのような手間がかかる給付金交付のやり方を選んだのか、を理解に苦しむ次第である。交付手続きを民間企業に委託すれば、もっと簡単に済ませると同時に、この不況に職を失った人々に対してバイトの機会を提供することにもなりうるのではないか。

役人のやり方は景気の刺激に寄与するよ、と言う人もいるだろう(たとえば、セブン・イレブンでコピーを取ることがコピー代の消費が増加し、製紙業界やコピーのドナー製作する業界などに波及効果を及ぶ、等)。