Wednesday, August 28, 2013

「地球儀俯瞰外交」

安倍首相は8月24日~29日の期間中に、バレーン、クウェート、ジブチとカタールの4カ国を訪れ、「地球儀俯瞰外交」を展開している。安倍首相は2回目の首相を就任した以来もう8か月を過ぎ、その間今回の中東・アフリカ訪問を含めて計8回外国を訪問されてきた。安倍首相は月1回の海外出張であり、大手企業の社長以上のペースであると思われる。こればかりか、外務省の幹部や首相の外交アドバイザーは「地球儀俯瞰外交」と名付けている。

「俯瞰」とは、コトバンクのデジタル大辞泉によれば、「高い所から見下ろし眺めること」である。従って、「地球儀俯瞰外交」は球体にした地球を高い所から見下ろして眺め、諸外国と交際または相互関係を行う意味となる。要するに、地球儀を眺めるように、万遍なく多くの国々と相互関係を築こうという狙いである。これは安倍首相の外交方針であるならば、全く戦略が欠如していると言わざるをえない。

日本にとっての外交は、鷹が高い所から鳥瞰して見定めた餌を素早くゲットするという例えになる戦略が求められている。広くて薄い外交するよりも、狭くて厚い外交がより高い国益になると思う。普通に例えれば、一人の人間は多くの友達を持つのは良いことではあるが、すべての友達は親友になることはない。普通に付き合い、または遊びの仲間だけではなく、自分の悩みを聞き、行動を支え、信頼をしてくれる親友を多く持つことが大切である。国の外交もそうでなければならないと思う。

Monday, August 26, 2013

若者の力

日経新聞は8月19日に「若者の力を伸ばす社会をつくろう」と題する社説を掲げた。当社説は日本生産性本部が行った新入社員への意識調査の結果を引用し、日本の新しい成長の源泉力が若者にあると主張した。また、当社説はいくつかの企業例を取り上げなら、若者の潜在能力を引き出すことの重要性が経営者として認識しなければならないと力説した。確かにご最もな提言である。

既に人口が減少している日本にとっては、若者が専門性やスキールを身に付け、それを活かして夢を叶えたい。それを通じて日本の未来も明るくなるに違いないと期待する人々が多い。しかし、それだけ十分かと懸念したりする。若者は「アニマル・スピリット」が旺盛であり、彼らはリクス、責任、リーダーシップを取りやすい環境も必要である。それは従来の「縦社会」という社会規範を改めることを意味する。言い換えれば、年齢の順送りからなるヒエラルキー組織を若手リーダーと若者が中核となるフラットな組織形態に変え、それが新たな社会通念と定着させていくのは喫緊な課題である。

Saturday, August 24, 2013

女性の活躍:雑感


安倍首相が推進している女性の活躍に対して異論を唱える人は少なく、財界やメディア、そして有識者等から賛成する声が相次いだ。官庁や大企業が女性を中間管理職および役職に就かせる割合を引き上げようと積極的に取り組みたいと報道されている。大合唱の中で、職場で女性の活躍を着実に増加させるために、官邸をはじめ、上場企業、メディア等は女性職員および役員のそれぞれの数・割合を開示することを義務化すれば良いと思う。また、このディスクロージャーは紛れなく、女性の活躍の実態を測る最も良い物差しである。