Thursday, March 27, 2008

子ども環境サミット@KOBE


今年の先進主要国首脳会議(通称、G8サミット)は7月7日~9日の3日間に北海道洞爺湖にて開催される。洞爺湖サミットは「地球温暖化」を主要テーマとしている。首脳の協議内容を詰めるため、一連の大臣レベルの会合が3月~6月の間に日本の各主要都市で開催される予定である。中でも、環境大臣会合は5月24日~26日の3日間に神戸市で開催される。それに合せて神戸市は民間イニシアチブで5月22日~24日に「子ども環境サミット in KOBE」(大森敏夫代表理事)という国際イベントが開催される。

このイベントは「未来を担う世界の子どもたちが集まり、地球の将来、環境について意見を交わし、交流し、未来に向けたメッセージを神戸から国内外に発信しよう」とすることを目的としている。サミットは21カ国・地域から115名(引率35名を含む)が参加される予定である。また、4日間にわたって参加する子ども達が主役となる交流の成果を踏まえて5月24日の閉会式に「子どもたちのまとめたメッセージ」が発表される予定である。

大人達はきっとなぜ子ども達環境サミットをやるのかという疑問を持つであろう。大森敏夫代表理事によれば、大人達に未来を設計してもらうよりも、子ども達にその未来を設計する役割を担ってもらうことが何より重要であるという。まさにその通りである。

1987年に国連環境委員会(ブルントラント委員会)がまとめた『Our Common Future(我々共有の未来)』報告書は「持続可能な開発(sustainable development)」という概念が提唱された。「持続可能な開発」とは「将来の世代の欲求を満たしつつ、現在の世代の欲求も満足させるような開発」のことである。「子ども環境サミット in KOBE」はまさにこの実践に向けている重要な試みであることを特記したい。

21カ国・地域から100名弱の「未来の大人達」たる子ども達に対して、彼らの未来について大人達への注文を期待したいと同時に、大人達はこのサミットの成功、そしてこれを継続的に続けられるように応援していかなければならないと思う。

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