Friday, July 11, 2008

フィランソロピー実践のための7つの鍵

日本では阪神淡路大震災後にフィランソロピー団体(助成財団)もしくは非営利組織(NPO)が雨後の筍のように激増してきた。中でも、米国と比べてまだ数が少ない日本の大型助成財団やNPOは事業の実施・運営・管理・評価等といったプロジェクトマネジメントを担うプログラムオフィサーという専門的な職員を持つようになってきた。この業界においては効果的なフィランソロピーや助成活動を行うためにプログラムオフィサーの素質に懸かっていると言われている。

恩師である林雄二郎先生(日本財団元顧問、日本フィランソロピー協会前会長)は以下のフィランソロピー実践のための7つの鍵をプログラムオフィサーが持たなければならないと強調している。

1、あまねく平等にではなく、優先順位を持って、深く、且つ、きめ細かく対応すること。
2、前例にこだわることなく、新たな創造に取り組むこと。
3、失敗を恐れず速やかに行動すること。
4、社会に対して常にオープンで透明であること。
5、絶えず自らを評価し、自らを教育することを忘れてはならない。
6、新しい変化の兆しを早く見つけて、それへの対応をすること。
7、世界中に良き人脈を開拓すること。

さてプログラムオフィサーはこれらを自行点検しましょう。

3 comments:

Anonymous said...

林先生のように筋の通った人はいません。林先生が語ることは理想ではなく、実践の道を示してくれています。こういう先生には長生きして頂き、若い後進を指導し続けて頂きたいものです。

Anonymous said...

自らの日々の業務の中で、ふと立ち止まり自分の仕事を振り返ると、林先生がご指摘されている「7つの鍵」を実践できていない自分を反省するばかりです。この7つの鍵を常に忘れずに、仕事に取り組んでいきたいと思います。

Anonymous said...

この「鍵」を麗々しく掲げている財団があります。そこの仕事ぶりがこれと全く正反対だ、というより、それを破壊・否定するような組織文化である、というのは笑えてきませんか?