Friday, March 06, 2015

中国国防予算

 中国の2015年の国防予算は前年と比べて10.1%増加し、約16兆8,500億円の規模となった。その規模は5年連続で2桁の伸びであり、GDP(約1200兆円)比の約1.4%に相当する。日本や近隣諸国、そしてアメリカは中国の国防費の増大が脅威的であると指摘している。より重大なことは国防と直接に関連する様々な予算(国防関連の開発関連予算)が含まれていない側面が多々あり、その不透明性で国際社会が縣念している。

 中国の国防予算額はアメリカに次ぐ世界2位となったが、絶対額やGDP比の何れもアメリカと肩並ぶのはまだかなり時間が要する。アメリカの国防予算は約6,100億ドル(約72.5兆円)、GDP比は約4.3%である。中国の国防予算額はアメリカの四分の一程度である。それに対して、日本の防衛予算額はGDP1%、約5兆円であり、 中国の三分の一である。

 中国は明らかに日本の尖閣諸島や南シナ海の島嶼・海域の領有権をめぐって海空両軍を強化すると同時に、アメリカの軍事力と対峙できるために軍装備の近代化等を図っている。いずれも、日本と東南アジア関係国にとって由々しき事態である。
 

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