Tuesday, August 15, 2006

1日33円で奨学金のドナーになれます。



ミャンマーは依然として軍事政権が続いています。米国政府はミャンマー民主化ロビー集団の影響によって当国に対して経済制裁を行っています。ミャンマーの軍政はこのような外圧に屈する兆しがなく、むしろ「内政不干渉」の中国とますます仲良くしながら、軍政の既得権益を確保した民主体制へと移行しようとしています。

経済制裁のため、外国からの直接投資と諸外国との貿易は激減させられ、しかも日本からのODAも受けられなくなっています。その結果、国民の生活がますます苦境に陥っています。特に、子供達は初等教育を受ける機会が奪われ、農村部においてはその状況がさらに深刻です。幸いに、ミャンマーは仏教の国であり、お寺が軍事政権に代わって、子供達に初等教育の機会を提供しています。しかしながら、個々のお寺も財源に限りがあり、近所に住んでいる子供達を全員受け入れることが出来ません。結局、勉強したい子供達はお寺の教室に通うために、順番待ちの状態が続いています。

そうした中で、SPFの関理事長の誘いで、ヤンゴンから車で約1時間離れている町(Thanlyin Town)のお寺(Thadhamma Zawtika Yone)の教室に個人奨学金を出すことにしました。今、私は子供一人に対して年間100米ドルで、二人分を提供しています。換算すれば、一人あたり約12,000円で、月1,000円、よって1日約33円を捻出すれば、一人の子供が初等教育を受けさせることが出来るのです。奨学金はお寺で1日1食、学校の制服、教科書と文具などの支出を賄っています。

関理事長の誘いで、7月末現在このお寺においては約22名の子供達がこのような奨学金を受け取っています。写真は関理事長と私の奨学金を受けている5人の子供達です。

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